実家や同棲などから引っ越しをする場合を除いて、
ほとんどの人が引っ越し前に現住所の退去申請をしなければなりません。
この退去申請は引っ越しの時期を決めるときに、
大きな影響を与えますので事前にしっかり準備をしておきましょう。
退去申請とは?
現在賃貸に住んでいる場合は引っ越しの際に、
今住んでいる部屋の退去の申請を管理会社に連絡する必要があります。
解約方法は契約書に記載がありますが、ほとんどの場合は書面での提出が基本です。
ですが管理会社に退去の電話をすれば、だいたい対応してくれます。
しかし、口頭でのやりとりはトラブルの元になりますので、
心配な人は必ず書面でも提出をしましょう。
解約用の書面は契約書の最後のページについている場合や、
解約の電話をした際に管理会社から取り寄せることができます。
退去申請の提出時期を確認しておこう
退去申請を提出してから契約解除になるまでの日にちは決まっています。
詳しくは必ず契約書に記載があるので契約内容を確認しましょう。
基本的には1ヵ月前申請ですが、契約内容によっては2ヵ月前申請のところもあります。
2ヵ月前申請は特に注意が必要です!
引っ越しを検討し始めたら、まずは必ず現在の部屋の契約書を確認しましょう。
退去申請はいつ頃提出するのが良い?
まず覚えておいて欲しいのことは、基本的に新居を借りる場合、
【内見→申込→審査→契約→賃料発生】まで10〜20日ほどです。
退去申請を提出してから1ヵ月は現在の部屋の家賃は発生しますので、
内見をして良い物件が見つかってから退去申請を出すと、
最大で20日ほど二重で家賃を支払わないといけません。
二重家賃をなるべく払わない方法
ではこの二重家賃をなるべく払わないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?
いくつか方法があるのでご紹介します。
交渉
現在の部屋の退去を早めるというのは契約上かなり難しいです。
ですので新居の家賃発生日を、
なるべく現住所の退去日付近まで延ばしてもらえるよう交渉してみましょう。
管理会社への交渉は全て不動産屋が行います。
協力的で上手な営業マンであれば、審査時に必要な書類の提出を遅らせたりして、
管理会社に交渉をしながら進めてくれることでしょう!
新築や退去前の物件
現時点でまだ入居できない部屋は入居までにかかる時間が通常より遅いです。
新築の物件は入居ができる時期がある程度決まっています。
入居ができる時期に合わせて退去申請を提出することで、
二重家賃の支払いを通常より抑えることが可能です。
退去前の部屋や退去したばかりでクリーニングが入る前の部屋も、
入居ができるようになるまで通常より時間がかかります。
この場合入居時期も比較的交渉しやすいので、営業マンの腕の見せ所になります。
上記は共に内見ができないリスクがありますので、その点注意が必要になります。
退去申請を事前に出しておく
個人的に一番おすすめなのは事前に退去申請を出しておくことです。
退去申請を出して退去する期日を決め、それまでに新居を探します。
おすすめの流れ
【1ヵ月前退去の部屋の場合】
①退去申請を出した日ぐらいから本格的にネットを使って部屋を探し始めます。
②7日ほどで候補エリアとめぼしい部屋を決め、事前に下見などを行います。
③退去申請を提出してから7〜10日ぐらいのタイミング物件の問い合わせをして、担当してもらう営業マンを決めます。
④退去申請を提出してから10〜14日以内に新居を決めて申し込みを入れます。
ほとんどの場合、長くても申し込みから7日以内に審査の結果が出ます。
⑤審査通過から7〜10日以内の日付で契約開始日を設定します。
⑥これで二重家賃を支払うのは最長でも5〜7日程度で済みます。
もちろん一番初めに紹介した【交渉】も行い、
なるべく二重家賃の支払いが少なくて済むよう微調整も行ってください。
この場合、万が一審査に落ちたときや、希望に合う部屋が見つからなかったときに、
急いで再度部屋さがしをしなければいけなくなってしまうリスクがあります。
数日間は余裕をもって二重で払う
現在の部屋の退去日と新居の入居可能日を同じにするのはやめましょう!
新居への引っ越し当日は非常にハードな一日になります。
現在の部屋は退去立合いが必要な場合もあります。(使用具合や原状回復費の確認のため)
ですので退去日と入居日は必ず忙しくなります。
少なくとも2〜3日はどちらの部屋も契約している状態を作り、
時間的な余裕を持って引っ越しを進めていきましょう。
退去申請も部屋さがしも時期を間違えると無駄な費用が非常にかかってしまいます。
なるべく無駄なくおトクに引っ越すには、
現在の部屋の退去についても事前に確認しておきましょう!
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