突然ですが私はドラマーです。
音楽関係の知り合いが多いこともあって、『楽器可』の部屋探しをすることが多いです。
プロアマ問わず楽器を演奏できる部屋を探すのはとても大変です。
私が普段ミュージシャンの人に伝える、部屋探しのポイントとコツをお教えします!
楽器可物件はペット可物件を探すより大変
ペットはどちらかというと大家さんがあまり好まないことが多いだけで、近隣の住民にはそこまで影響はありません。
しかし楽器となると『音』が出ますので、大家さんよりは近隣住民への影響を考えてNGにしている物件が多いです。
こればっかりは大家さんの独断では決めてしまうと、のちのち住民からのクレームに繋がってしまいます。
ではどのようにして楽器が演奏できる部屋を探せば良いのでしょうか?
楽器可物件の探しかたの心得とルール
部屋探しの心得として、ペット可と同じく『楽器可』という条件以外は妥協が必要になると思います。
残念ですが他の条件がたくさんあると該当する物件がほとんどなく、引っ越しがどんどん遠のいてしまいます。
前提としてどんな楽器可の物件でも、演奏可能時間は決められています。
基本的には日中と定められていて、夜は演奏不可というルールがあります。
また、どんな楽器でもOKという物件はなく、演奏可能な楽器も決められています。
楽器可=ピアノまたはギター
楽器可とされている多くの物件が演奏可能なのはピアノとギターです。
もちろんこの2つの楽器が一般的というのもありますが、
他の楽器(特に消音機能がないものや低音が強いもの)は不可になることがほとんどです。
ピアノもグランドピアノは基本不可です。(自宅に持っている方も少ないと思いますが…w)
アップライトピアノやエレキピアノで音量調節ができるものならOKという条件が多いです。
ギターはアコースティックギター/エレキギター共にOKなことが多いですが、
エレキギターの場合はやはり音量には注意が必要になります。
同じく弦楽器でヴァイオリンなども物件によってはOKなことがありますが非常に希少です。
ベースはアンプを通さなければ楽器不可でも問題ないと思いますが、
アンプを通す場合は実音ではなくヘッドフォンを付けることオススメします。
楽器可と楽器不可のボーダーラインは?
勘の良い人ならお気づきかもしれませんが、アンプを使う楽器や音量調整ができる楽器は、
音量を下げたりヘッドフォンを使えば、正直日中の演奏であれば楽器可でなくても演奏できる可能性が高いです。
ですが近隣から苦情が入ると近隣トラブルの元になるので、音量などの限度は必要以上に注意するようにしましょう。
音量調整ができない楽器
では音量調整のできない楽器を演奏したい場合はどうすれば良いのでしょうか?
管楽器
私の知識不足かもしれませんが管楽器や木管楽器は音量調整ができません。
管楽器はスタジオなど演奏が許されている場所で練習をするしかないと思います。
(楽器不可物件でもできる練習法などがあれば教えてください)
打楽器
私が専門としているのが打楽器です。
もちろん私の知り合いも打楽器(ドラム)の人が多いのですが、
生のドラムが叩ける部屋を探したいという人はさすがいません。(in東京)
ですが多いのがエレキドラムを叩ける部屋を探している人です。
エレキドラムの場合は音量調整ができるので一見どんな部屋でも大丈夫な気がするのですが、
エレキドラムもあくまで打楽器なので、物を叩く音と振動は発生してしまいます。
そして楽器可物件でもなかなか打楽器OKと言ってくれる物件は少ないです。
そこでいつもオススメしているのが、角部屋/1階(下層階無し)/鉄筋コンクリート造です。
もちろん楽器可ではないので苦情が入った場合は演奏を控えなければいけません。
確実に大丈夫というわけではないのですが、私も含めて今のところ苦情があったというケースは聞いたことがありません。
ポイントは2つです。
1つ目は角部屋になっている部屋の、隣接した部屋がない壁側にセッティングすること。
2つ目は床に衝撃吸収材を敷き、その上にセッティングをすることです。
エレキドラムは音より振動が苦情の元になります。
エレキドラムと接している床から振動が伝わってしまうので、振動を吸収するために衝撃吸収材を敷きます。
この2つのポイントを守れば、苦情になる可能性が非常に低くなります。
経験上の結論からいうと楽器可の物件でなくても楽器の演奏はある程度可能です。
ですが近隣住民への配慮がとても大事になります。
楽器可に限定して希望の物件が見つからなかった場合は、
どんな楽器でも角部屋、上下階の有無、鉄筋コンクリート造などで探してみてはいかがでしょうか?
楽器不可物件での演奏を助長するものではありません。
苦情があった場合、こちらでは一切の責任を負いかねます。
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